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新人BLOG

心に残っている日本文学

2025-05-30
皆さん、こんにちは。りんちゃんです!
日本文学にはたくさんの傑作や優れた作家がいますが、
今日は、その中でも特に私の心に響いた作品についてお話ししたいです。
大好きな作家は芥川龍之介です!!
私の大好きな日本作家は、芥川龍之介です。

初めて芥川の作品を読んだのは、高校時代でした。夜の自習時間に、クラスメートの間で適当に回し読みしていた三流のホラー小説の雑誌の中に、私は芥川の『地獄変』と出会いました。

まるで、ガラクタの山の中から輝く宝石を見つけたような気持ちでした。


自分の娘を犠牲にしてまで絵画作品を完成させた主人公の精神に、衝撃を受けたのを今でも覚えています。人として超えてはいけない良識の一線を踏み越えてまで、なお芸術に向き合おうとする姿は、怖さと同時に不思議な美しさを感じました。

芥川龍之介の作品の中では、あまり有名ではない中編小説『毛利先生』も印象に残っています。
主人公の「私」は、外見が平凡で、よく生徒にからかわれている英語の先生・毛利先生を、当初は「生計のために教師をしているだけだろう」と思っていました。
しかし、ある日カフェで、毛利先生がスタッフに無料で英語を教えている姿を見て、「私」は初めて、毛利先生が人のために尽くす、崇高な精神の持ち主であることが分かりました。

毛利先生のように、表には出さず、淡々と他者に尽くす人がいること。そして、そうした人々の存在を、さりげなく、しかし深い洞察をもって描いた芥川の感性に、私は強く惹かれました。
芥川は天才でありながら、天才らしい傲慢さを見せず、むしろ人間の弱さや哀しさに寄り添うような眼差しを持っていたと思います。彼が描く人間像は、私たちが忘れてはいけない「人間らしさ」を教えてくれる気がします。
印象深い冒頭文

皆さんは、どんな冒頭文が好きですか?
私が一番忘れられない冒頭文は、鴨長明の『方丈記』です。

以前、先輩に「フローチャートを描くときは、必ず上から下へ、左から右への流れを意識して、矢印でつなぐんだよ」と教えてもらったとき、ふと『方丈記』の冒頭文を思い出しました。


「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。(中略)世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」


現代語訳すると、「川の流れは絶えることなく、また、元の上流に戻ることもない。(中略)このように、生まれてきている人と住まいも、また同じようなものである」になります。
水は流れ続け、決して同じ場所には留まらない。その簡潔な表現の中に、人生の本質が詰まっていると感じます。


世の中は常に移り変わり、何もかもが少しずつ変化していくものです。 

だからこそ、日々の些細な幸せを大事にして、家族や友達、周りの人への感謝を忘れずに過ごしていきたいなと思います。
世の中の大変さを分かりながら、それでも希望を持って生きていける心って、すごく尊いし、強いと思います。
私も、そんなふうに生きていけたらいいなと思います。

印象に残る俳句は⁇

最後は、私の大好きな俳句のお話をしたいです!

「菜の花 月は西に 日は東に」

これは与謝蕪村が詠んだ有名な俳句です。


皆さんご存知かもしれませんが、与謝蕪村は江戸時代の俳人であり、また画家としても活躍した人物です。そのため、彼の俳句には絵画のような臨場感があり、美しい光景が目に浮かんでくるようです。

例えばこの句では、夕暮れ時の茜色の空、山の上から見下ろした一面の黄色い菜の花畑、左側には静かに沈んでいく夕日、右側には柔らかな光を放つ月――そんな情景が、まるで絵画のように広がっていきます。
因みに、学者によると、このような光景が見られるのは春の季節だそうです。ちょうど今の時期にぴったりの景色ですね。


皆さんは、どんな作家や作品がお好きですか?
好きな作家や作品、ぜひ教えてください!
人がどんな言葉や物語に惹かれるのかを知ると、その人のことが少し分かるような気がして、嬉しくなります!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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