心に残っている日本文学
日本文学にはたくさんの傑作や優れた作家がいますが、
まるで、ガラクタの山の中から輝く宝石を見つけたような気持ちでした。
しかし、ある日カフェで、毛利先生がスタッフに無料で英語を教えている姿を見て、「私」は初めて、毛利先生が人のために尽くす、崇高な精神の持ち主であることが分かりました。
皆さんは、どんな冒頭文が好きですか?
私が一番忘れられない冒頭文は、鴨長明の『方丈記』です。
以前、先輩に「フローチャートを描くときは、必ず上から下へ、左から右への流れを意識して、矢印でつなぐんだよ」と教えてもらったとき、ふと『方丈記』の冒頭文を思い出しました。
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。(中略)世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」
現代語訳すると、「川の流れは絶えることなく、また、元の上流に戻ることもない。(中略)このように、生まれてきている人と住まいも、また同じようなものである」になります。
水は流れ続け、決して同じ場所には留まらない。その簡潔な表現の中に、人生の本質が詰まっていると感じます。
世の中は常に移り変わり、何もかもが少しずつ変化していくものです。
だからこそ、日々の些細な幸せを大事にして、家族や友達、周りの人への感謝を忘れずに過ごしていきたいなと思います。
世の中の大変さを分かりながら、それでも希望を持って生きていける心って、すごく尊いし、強いと思います。
私も、そんなふうに生きていけたらいいなと思います。
最後は、私の大好きな俳句のお話をしたいです!
「菜の花 月は西に 日は東に」
これは与謝蕪村が詠んだ有名な俳句です。
皆さんご存知かもしれませんが、与謝蕪村は江戸時代の俳人であり、また画家としても活躍した人物です。そのため、彼の俳句には絵画のような臨場感があり、美しい光景が目に浮かんでくるようです。
例えばこの句では、夕暮れ時の茜色の空、山の上から見下ろした一面の黄色い菜の花畑、左側には静かに沈んでいく夕日、右側には柔らかな光を放つ月――そんな情景が、まるで絵画のように広がっていきます。
因みに、学者によると、このような光景が見られるのは春の季節だそうです。ちょうど今の時期にぴったりの景色ですね。
好きな作家や作品、ぜひ教えてください!
人がどんな言葉や物語に惹かれるのかを知ると、その人のことが少し分かるような気がして、嬉しくなります!
