夏に一度、私は溶けた。そして世界が冷えた。
みなさんこんにちは!
5回目の投稿、くるちゃんです!
今回も、みなさんにお届けするのは「数字にまつわる小話」。
記念すべき第5回ということで、テーマはもちろん「5」!
「5」といえば、“五感”を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚。
この5つが、いわゆる私たちの基本的な感覚です。
でも実は――
人間の感覚は、五感だけでは足りないと言われているんです。
最近の研究では、20種類以上の感覚が存在するとされていて、
たとえば「痛覚」や「時間感覚」、「バランス感覚」などもその一部。
普段あまり意識することのない感覚が、実は私たちの生活を支えてくれているんですね。
みなさんも、ぜひ日常の中で「これはどんな感覚なんだろう?」と考えてみてください。
きっと、今まで見過ごしていた“自分の感覚”に気づけるはずです。
以上、くるちゃんのちょっと真面目な小話でした!
本編も、ぜひゆっくり読んでいってくださいね!
ある日、ふと気づきました。
椅子に座っているだけなのに、全身がだるく、じっとしているのに疲労感が抜けないのです。
いつもなら集中できるはずのパソコンゲームさえ、キーを押す指がだんだん遅くなり、画面の中で自分のキャラがもたついていくのを、ぼんやりと眺めていました。
扇風機はもちろん回しています。でも、風はぬるくて、
部屋にこもった熱気をかき混ぜているだけのようで、まるでサウナに放り込まれた家具付きの個室に閉じ込められているような気分でした。
汗は滝のように流れ、脳は蒸されて、言葉が出なくなっていく。
「人って、本当に暑すぎると、黙るんだな」と、
そんな妙に冷静なことだけは頭の奥で考えていたのが、逆に不思議でした。
午後3時を過ぎた頃、ぼうっとした意識のまま冷蔵庫を開け、氷をタオルで包んで首に巻いてみました。
冷たさが皮膚を伝い、わずかに意識が戻ってくるのを感じながら、
鏡に映った自分の姿を見て、思わず笑ってしまいました。
そこには、完全に夏バテした家庭用ロボットのような人間が立っていたのです。
無表情で氷をぶらさげながら、扇風機の前で小刻みに揺れているその姿は、もはや人ではなく、稼働限界ギリギリの機械にしか見えませんでした。
「これはもう限界だ」
そう静かに悟った私は、ようやく思い至ったのです。
この命を、文明の力に預けよう。
数日後、私はついに「ポータブルクーラー」という文明の存在にたどり着きました。
名前の響きだけでもう、持ち運べる冷却兵器という風格が漂っていて、まるでラスボス戦に挑む前の最終装備のような威圧感すらあります。
レビューを読み漁り、「高いけど…もう背に腹は代えられない!」と決意し、ポチッ。
届いたのは数日後、猛暑のピークが続くある日のことでした。
段ボールを開け、電源コードを伸ばし、リモコンのスイッチを押した瞬間――
……冷気が、自分の方へ歩いてくるような錯覚を覚えました。
あの空気の重かった部屋が、急にふわっと軽くなる。
ぬるい風にイライラしていた数日前とはまるで別世界。
冷たい風が肌を撫でたとき、「ああ、これで…私はまだ、生きていける」と、
心から思いました。本気で、命が救われた気がしたんです。
正直、期待はしていたけど、ここまでとは。
ただの風が出る箱に過ぎないはずなのに、
それはまるで自分専用の避暑地が出現したかのような感覚でした。
冷たい風が体温を奪い、アイスは溶けず、私も溶けず、
ぐらぐらだった集中力や体力までもが、静かに戻ってきたのです。
「風って…こんなにありがたい存在だったんだな」
そんなことを、じんわりと思い知りました。
「冷えるって、感動するんだな」
ポータブルクーラーがやってきてからというもの、
夜はしっかり眠れて、日中はちゃんと動けて、
そして何より
――私はこの夏を嫌いにならずにすんだのです。
あのまま何の対策もせず、部屋で朽ちていたら、
このブログはたぶん、水たまりの中から送信されていたと思います(笑)。
人間って、意外とすぐ溶けます。
でも逆に、たったひとつの風で、世界が変わることもある。
この夏、私はそれを身をもって体感しました。
皆さんもぜひ、もし暑さに疲れているなら、
文明の風を、味方につけてみてください。
以上、くるちゃんでした!また次回お会いしましょう!!








